2014年12月11日木曜日

「老いる」を楽しむ

長く生きていれば、老います。

私の考えでは、「老いる」とは年をとるにつれて体内で起こる変化のことです。髪が白くなる、老眼になる、動きが鈍くなる、シワやシミが増えるといった変化が老化です。長生きすれば老いるのです。この事実を素直に受け入れたいと思います。

「この人、何歳に見えます?」。女性の写真を見せます。
「40歳?」 写真を見せられた人は答えます。
「いいえ、実は70歳なんです。」
「え〜!」 答えた人は驚きます。

テレビの通販番組で見かける光景です。実年齢より若く見せるための商品の売り込みです。こういうCMがテレビで頻繁に流されるのは、若返ることを望む人が多いからでしょう。

実年齢より若く見えることを望む人がいてもいいでしょう。でも、私は老いることを受け入れて、素敵に年を重ねたいと願っています。
 
私の著書に『老いない体をつくる−人生後半を楽しむための簡単エクササイズ』(平凡社新書)があります。私が56歳のときに出した本です。この本の中で、私は「エンジョイ・エイジング」、老いることを受け入れて老いることを楽しもう、という考え方を説きました。その考えは今も変わりません。


実年齢より若く見られることを目指すのも素晴らしいことです。でも、老いを受け入れ素敵に年を重ねる方がもっと素敵なことのような気がします。

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