2014年12月8日月曜日

隠居

天野祐吉さんの考え方に惹かれる。誰もが考えそうなことは避け、多くの人たちが思いもしないことを考え出す。そんなところに惹かれる。

2014年12月5日の朝日新聞に「今も生きる天野語録」が載った。この記事の中で、クリエイティブディレクター箭内道彦さんの思い出が紹介されていた。

「隠居」のすすめを説いていた天野さんに「箭内さんはもう隠居しているんだよ」と言われたというエピソードを披露し、「天野さんが言う隠居は、引退じゃなくてライフワークに打ち込むということ。仕事ででもそうでなくても、ライフワークを一つ持って生きられたらすごくいいよねと言っていたのではないかと思います」と語った。

私は、この記事を読むまで「隠居」は引退のこと、と思っていた。退職は引退、だから退職後は隠居生活でも送ろうか、と漠然と思っていたのが、この言葉で一変した。

退職後こそライフワークに打ち込み、天野さんのいう「隠居」生活を送れたら素晴らしいだろうな、という気がしてきた。

天野さん独特の視点に感動する。

0 件のコメント: