2014年8月28日木曜日

昆虫はすごい

丸山宗利著『昆虫はすごい』(光文社新書,2014年初版第1刷)を読み、昆虫たちの能力のすごさを知った。

私は日課にしている散歩のとき、さまざまな昆虫に出会う。気が向けば、出会った昆虫を携帯しているカメラで撮る。それだけのことで、昆虫についての知識を深めようなどと考えたことなどなかった。

ところが、たまたま入った書店で平積みされたいた『昆虫はすごい』という本が目にとまり、買って読んだところ、面白いのなんの。昆虫たちはすごい能力を持っていることを初めて知った。

昆虫に造詣が深い養老猛司氏が、この本を推薦している。だからというわけではないが、私には理屈抜きで「ほぉー!」と感心しっ放しで読んだ。

私がとくに面白いと思ったのは、「ゾンビを操る」の部分である。

エメラルドセナガアナバチとハチは、二回、ゴキブリに正確に毒を注入する。一回目の毒の注入で前脚を麻痺させる。二回目の注入で、逃げられないように動きを止める。このハチは、歩けるが逃げることをしないゴキブリ、つまり「ゾンビゴキブリ」を作り出し、触覚をくわえて、巣穴まで誘導し、そのゴキブリに産卵するのである。

この本は、まさにタイトル通り「昆虫はすごい」のだということを、科学的な調査結果を踏まえて紹介している。

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