2014年5月15日木曜日

例外が理想になる

同年齢の数多くの人たちの身長を測ったとしよう。数多くの人の身長は平均値のあたりに集中する。ところが、2.5%ほどの人は平均よりかなり背が高く、2.5%の人は平均よりかなり背が低い。平均の身長からかなりかけ離れた例外の人がいるのである。

同じことが、老化についても言える。たいていの人は年齢相応に年老いているが、中には年齢の割に極めて元気な老人が少数ではあるが存在する。こういう老人は例外なのである。

ところが、例外であるはずの老人がいつの間にか平均のように錯覚し、こういう並外れた老人を目指す人が多いような気がする。

例外を平均ととらえて、それに近づこうとすると、心身に無理な負担をかけることになる。多くの人は、並がいちばんと考えて、普通であることを目指すのが得策かもしれない。

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