2013年8月19日月曜日

村上春樹『東京奇譚集』を読む

インターネットでamazonを開き読みたい本探しをするのが、私の日課の一つになっている。

1週間ほど前、いつものようにamazonで本探しをしていたら、「肉親の失踪、理不尽な死別、名前の忘却・・・・・。大切なものを突然に奪われた人々が、都会の片隅で迷い込んだのは、偶然と驚きにみちた世界だった。」という宣伝文を発見した。私の心をとらえたのは「大切なものを突然に奪われた」という一文である。

私にとって大切なものは妻であり、家族であり、住処であり、仕事であり、自由であり、体力であり、健康であり、・・・・・、と数多くあげることになる。欲張りかもしれないが、本当にたくさんのものが私にとって大切なのである。もし、私にとって大切なものが突然に奪われたら、間違いなく思考は混乱するだろう。投げやりになり、冷静な対応ができないかもしれない。場合によっては、立ち直ることができないかもしれない。

この本(村上春樹 『東京奇譚集』新潮文庫)を通して、災害や事故で大切なものを突然に奪われたとき人間はどのように対応するのか、を私なりに考える機会を与えられた。

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