2013年5月26日日曜日

伊藤和磨 著 『アゴを引けば身体が変わる』

「こんな内容の本を出版できたらなあ」と思っているうちに、そんな内容の本が出版された、という経験をたびたび味わっている。今回もそうである。

かつてサッカー選手として活躍し、現在はパーソナルトレーナーとして活動されている伊藤和磨さんが著した『アゴを引けば身体が変わる  腰痛・肩こり・頭痛が消える大人の体育』(光文社新書)が出版された。

最後まで読み切っていないが、「まえがき」を読んだだけで私が書きたいと思っていた内容が柱になっていることが分かった。伊藤さんの著書の内容は実物を読んでいただければ分かるので、ここでは私の考えていることを記しておく。

私は大学で『コーチング科学A』、『スポーツ環境論』、『スポーツ科学入門』を担当している。どの授業でも、必ず指導する内容は「日常生活動作」についてである。

かつて大リーグの長距離打者であったサミー・ソーサーさんが試合中にくしゃみをしたことが原因で十数日間、選手登録を抹消されたことがあった。くしゃみのために腰痛になったためである。スポーツ選手の中には、ソーサー選手のように、ありふれた日々の動作が原因でけがをする者がいる。日常生活で起きるけがを予防するために「日常生活動作」を行なうときの正しい身体の扱い方を指導しているのである。

授業でこれまでに指導してきた内容は次のようである。
・「寝る」ときの体の操り方
・「座る」ときの体の扱い方
・「立つ」ときの体の扱い方
・「歩く」ときの体の扱い方
・「走る」ときの体の扱い方
・「跳ぶ」ときの体の扱い方
・「投げる」ときの体の扱い方
・「しゃがむ」ときの体の扱い方
・「かがむ」ときの体の扱い方

などである。それぞれの内容については、いつか、このプログを通して紹介したいと考えている。

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