2013年5月16日木曜日

脂肪は必要


脂肪が体に蓄積することを好む人はあまりいないだろう。たいていの人は、脂肪が増えるのを嫌がる。ひょっとすると、脂肪がまったくない体を目指している人がいるかもしれない。

体に蓄積する脂肪が増えると、高血圧、心臓病、脂質異常症などの病気にかかりやすくなる。症状が悪化すると、狭心症、脳梗塞などをおこして寿命を短くすることにもなりかねない。病気にならないまでも、太った体になってしまう。脂肪を嫌うのも分かる気がする。

しかし、ちょっと待ってほしい。体に脂肪があるのは、体を健全に働かせるために必要だからである。このことを忘れてはいけない。

体に蓄積している脂肪の主な役割は次のようである。
①生きるために必要なエネルギーを大量にたくわえている。
②生きるために必要な体温維持に貢献している。
③脂溶性ビタミンを運搬する。
④月経の発現をうながす。
⑤骨粗しょう症を予防する。

すなわち、体脂肪を落としすぎれば不健康になり、最悪の場合には生命にも影響することがある。

脂肪を落としたい気持ちは理解できるが、脂肪は私たちの健康維持に大事な貢献をしていることを忘れてはいけない。

これまでの研究によれば、おおよそ次の体脂肪率を保つのが健康のためによさそうである。
<男性>10〜20%
<女性>20〜30%

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