2013年2月2日土曜日

「経験知」を伝える技術

『「経験知」を伝える技術』(ドロシー・レナード、ウォルター・スワップ著、池村千秋訳、ランダムハウス講談社)を読む。

スポーツでスキルを指導する効果的な方法を学びたくて、この本を読むことにした。

スポーツのスキルは伝えにくい、という思いが私にある。「できること」が伝えられないのである。

スポーツの指導の現場では、言葉による伝達方法がもっとも用いられている。スキルを指導するときも、たいていは言葉が利用される。「さっと動いたら、すっと止まれ」というように、端で聞いていると理解しづらい表現がスキル指導でつかわれている。

技の世界では、古くから「盗む」ことが技の習得の基礎といわれている。「盗む」とは、名人の技を見て、真似して、身につける、ということであろう。

達人の技は、この本の題名にあるように「経験知」ととらえることができるだろう。スキル指導は、つまり、できる人の「経験知」を学習者につたえることである。

この本を読んで、具体的にどのような方法がスポーツスキルの指導にとって利用できるのか、というヒントは得られたが、確固たる方法については研究の余地が残されているという結論にいたった。



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