今日の本
正座と日本人(丁宗鐵/正座と日本人/講談社/2009年)
日本人の特徴的な座り方といわれている「正座」について知りたくなり、購入したまま保管箱に納めてあったこの本を読むことにしました。
著者は医師であるが、歴史の造詣も深く、正座の医学的特徴だけではなく正座に関わる歴史についても興味深い内容が紹介されています。
江戸時代の医者が正座をして診療にあたっていた理由について初めて知りました。
江戸時代においては、役者、芸者、易者、医者など「者」のつく人はだいたい低い身分だったそうです。江戸時代の医者は自由開業制で「私は医者だ」と言えば、それで通ったんですね。試験もなく、誰でも医者になれたのです。江戸時代の医者は、身分階級から見ると、士農工商から外れた低い身分でした。だから、医者が診る患者は自分より身分が高い人なので、正座をして診療にあたったということだそうです。
私は、今朝から腰に痛みを感じているので、正座と腰の関係について述べられていることも目につきました。
「正座は座る姿勢の中で、最も背筋が伸びます。正座は椅子に座っているときよりも背筋が伸び、腰痛の人にはいちばん良い座り方です。」
腰の痛みを和らげようと、さっそく正座をしようと椅子から立ってハタと気づきました。膝や股関節が堅くて正座ができなかったのだった。残念!
1 件のコメント:
湯浅先生、こんばんは。朝から腰痛があったのに、講演に来られていたんですね。
今日の湯浅先生の講演を聞いて、先生のファンになりました。先生のお話を我が家の中でしっかり実践してみようと思います。
私も腰痛があるので、早速、正座の実践です!
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