2012年9月2日日曜日

手足を意識化におく

かげの独り言
~手足を意識化におく~

僕はヘビ類の動きに特に魅せられる。ヘビを見ると、僕らの手足や、鳥の翼、そして魚のひれなんか無用の長物に思えてくる。まるで自然の女神が気まぐれにそれらをくっつけたようだ。(ソロー語録/文遊社)

詩人、ナチュラリストなど多彩な顔を持つヘンリー・デイヴィッド・ソローは、こんな言葉を残しています。

確かに、体についている手足は自然の女神がきまぐれにくっつけたのかもしれません。そうであったとしても、手足がなければ日々の生活動作を行うとき不便を大いに感じることになります。

不幸にして手足の自由を奪われてしまった人たちがいます。自然の女神の気まぐれで、手足が未発達の人がいます。

自由に操れる手足を幸いに持ち合わせている人たちは、その幸運に感謝する意味から、日に一度は手足に意識を集中して扱うことをすべきだと感じました。

立派な手足があっても、それに意識を集中することなどめったにありません。ほとんどの場合、歩いているときのように、手足は無意識に動かされています。

ふだん意識化していない体の部分を、ときどき意識下におく。それは、高齢になっても体を自在に操るための準備だという気がします。

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