2012年8月22日水曜日

かげの独り言

細胞の再生力と健康長寿

8月22日、豊田市福祉センターで豊田市高年大学受講生を対象にした講演会の講師をさせていただきました。

主催者によると受講生は60歳代から70歳代とのこと。講師の私も65歳であり、今回の講演会は「老々教育」のようなものでした。高齢者が多くなるこれからは、老人が老人を教育する機会が増えて行くような気がしました。

今日の講演では、2年ほど前からほかの講演会でも紹介してきた「健康長寿のためには細胞の再生力を保つことが必要」ということを話させていただきました。

体を構成している臓器は細胞が寄り集まってできています。臓器をつくっている細胞には寿命があり、寿命を全うした細胞は新しい細胞に入れ替わりながら、臓器の働きを維持しています。

細胞の寿命は臓器によって異なっているようです。これまでに報告されている寿命をまとめると、次のようになります。

1つの臓器をつくっている細胞が一気に寿命がくるのではありません。一部の細胞だけに寿命がきて、その細胞が新しい細胞に入れ替わるのです。すなわち細胞の再生力によって、臓器は生きながらえているいってもよいでしょう。

細胞の再生力を維持するためには、十分な睡眠、過不足のない栄養摂取、そして偏りのない運動を継続することが必要だと感じています。ここで言う”偏りのない運動”とは、ウォーキングだけとかストレッチングだけというように”運動の偏食”ではなく、ウォーキング、ストレッチング、筋トレなどの引き出される効果が異なる複数の運動を組み合わせて行うものです。ウォーキングだけというように、1つの運動だけであらゆる効果を期待することなどできません。万能薬のような運動などありません。




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