2012年2月10日金曜日

今日の本

『神は数学者か? 万能な数学について』 マリオ・リヴィオ 著  千葉敏生 訳  早川書房

この本の内容は、この本のカバーに書かれている文に簡潔に紹介されている。その文章を記す。

「数学は、ヒトの脳が作り出した文化的な産物であるはずなのに、これまで実に正しく自然現象を説明し、実に精密に物事の動きを予測してきた。また、流行り廃りのある科学理論一般にくらべ、数学の成果は紀元前の昔から一貫しており、科学上のある難題が生まれる100年以上も前にそれを解く「ツール」が、そのつもりもない数学者によって用意されていた、という例も少なくない。あたかも万能の存在であるかのように、なぜ数学はこんなに一貫していて、こんなに現実の役に立つのか。数学者たちが冗談交じりに言うように、創造主=神に数学の知識があったからなのだろうか!?」

この本を読んでいるうちに、数学の知識を備えた誰かが(あるいは何かが)、数学で説明ができるように、いま私たちが生きている世界のあらゆる現象を作り出した、としか考えられない気がしてくる。

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